システム概要
各拠点にセンサーを設置し、データを収集・分析のために可視化を行うシステムです。
データを S3 に集約し、可視化を QuickSight で行うことによって、
サーバレスの構成となっており、AWS のランニングコストと運用費用を低減させることができました。
課題・要望
元々センサーデータを蓄積・可視化するサービスを利用されていましたが、そのサービスではデータの表示形式を変更することができませんでした。
そのため、分析業務で扱うには蓄積したデータを取り出して作業を行うことが必要となっており、手間がかかるものとなっていました。
このようなことから既存のサービスの機能に対して、ランニングコストが見合っていないため、より低コストでデータの蓄積・可視化するシステムを求められていました。
また、将来的にユーザへデータを提供する際に、センサーから取得した実測値だけでなくほかの要素を組み合わせて提供することで付加価値をつけることを検討されておりました。
提案・施策
データの蓄積環境の整備
AWS S3 を中心にデータを蓄積するように整備しました。
S3 を利用することで、低コストでデータを保管するだけでなく、
Glue や Athena 等の各種 AWS サービスとの連携が行えるようになり、データの活用の幅が広がりました。
また、センサーデータ以外のものも S3 へ収集することで、
様々な種類のデータを組み合わせて可視化・分析することも可能になりました。
QuickSight の導⼊
データの分析業務を⾏う場合には、感覚的に操作可能なユーザビリティと柔軟な操作性が求められていたため、QuickSight を導⼊しました。
既存のサービスではグラフのみしか表示できなかったものが、
表形式やヒートマップ、地図上の地点などでも表現することができるようになっております。
効果
ランニングコストを既存サービスの 10 分の 1 程に抑えることができました。
また、S3 を中心としてデータの活用に広がりを持たせることができ、お客様の新規事業拡大の一助となりました。